久々にはてなブログに帰ってきた。このような弱小ブログのことなど憶えている人がどのぐらいいるのか定かではないが、私の少ない知人に対して私の痕跡を少しでも発信しておくことはさほど悪いことでもないと思う。ところでログインするにあたってメールアドレスもはてなIDもパスワードも忘れてしまい、四苦八苦数十分がんばったところ随分昔に使っていたメールアドレスがはてなと紐づいている事を偶然発見して事なきを得た。こんなところでも帰る場所が一つでもなくなるというのは三十路も半ばを過ぎると実につらいものなのだ。げんなりした気分が少しだけよくなった。
最近は(今更ながら)横溝正史の金田一シリーズにハマっている。その中でも特に面白かったのは犬神家の一族という長編小説で、金田一に触れたことのないミステリファンの諸氏にはぜひともこの一作だけでも一読してもらいたいと思う。犬神家という名前だがそこには犬も神も居ない。どうやら大昔のプールには「スケキヨ禁止」という看板があったということを嫁からきいたのだが、もう今の時代誰も分からないだろう。このスケキヨこそ犬神家の一族の最も有名な人物だということはあなたのお父さんお母さん世代ならご存じかもしれない。昔はそのぐらい一世を風靡した、らしい。実際サイコパスなどの様々な名作SFアニメやミステリで繰り返しスケキヨのオマージュはでてくるし私も見覚えがある。そういう点、つまり古典を知るという点でもこの作品を読む価値があるだろう。あとは単純にミステリとしてよくできていると思う。古い、という感じが全然なく、もう発表されてから50年も経過するにもかかわらず色褪せないトリックという点からも古典としての威光を感じることができる。
あとは久々にハサミ男を読んでいる。殊能将之先生は私の敬愛する小説家の一人で、末永く名作を私の生きている間に披露してくれるだろうと期待していたのだが十数年前に惜しくもお亡くなりになってしまった方である。そのほかの作品、例えばキマイラの新しい城も面白いので、こちらもミステリファンの方ならぜひ手に取ってもらいたい。ところでなぜ今更ハサミ男を読もうかと思ったというと、どのぐらい伏線が張られていたのだろうかと確かめてみたくなったため。で、読んでみたのだが冒頭の1/4ぐらいで、かなり部分でネタバレとわかりそうな伏線が見つかった。悔しい。なぜ当時は気が付かなかったのだろう。因みに女ならハサミ男のトリックは比較的わかりやすい、らしい。嫁に訊くとかなりの早い段階で察していたらしい。どこでわかるかと聞くと犯人の自殺シーンで察したとのこと。いやあ、そういう切り口もあるのだなあと感心。
因みに冒頭の怪しいシーンは、
①犯人が店主からミートパイを無償でおごってもらっている。しかも愛想よく。
②犯人が編集長から「恋人とデートでもするのか」ときかれる
③樽宮由紀子のことを犯人が「わたしからみてもかわいいとおもう」と表現している
の三点。これだけ言えば察しの良い方はわかるかもしれない。
あとは、そうだなあ。最近はヤニねこというアニメにドハマりして毎週金曜日(Netflixの最新話更新日)を楽しみにしていた。もう先週で最終話を迎えてしまったので今週からヤニねこのない金曜日となってしまった。なぜハマったのかはよくわからない。はっきりいって自堕落で下品でオチのないアニメだと思う。作画はひどいし(褒めてる)、ネタも直球に汚いので、人にはお勧めできない一作なのだが、なぜか妙に心に響いた。なんというか日常系アニメに近いのかもしれない。社会に疲れた人間の心を癒す何かがあると思う。twitterのコメントで実にサヨク的なアニメという論評があって面白いなとおもったが、実際そうなのかもしれない。刹那的で一見無価値な日常に意味を見出すという点で非常にアナーキーだ。個人的にはヤクねこが良かった。非常に際どいキャラで違法薬物をやってそうな描写があるが、それ以外は多分に常識人で先輩思いな所があってギャップ萌えした。髪の毛染めてて元ヤンぽいところも好み。過去の経歴でバイトを首になったりで不幸な描写が多いキャラだったので是非幸せになってもらいたいな、と思うが多分ダメだろうな。原作は3か月に一本のスピードで新刊が出ているみたいなので原作のストックも豊富だし多分二期もやってくれるだろう。












