石動乃絵 in 北海道

もうGWが終わって久しい頃合いに、3月の北海道旅行のことをふと思い出して、そういえばスマホでそれなりに写真をとってきていたし、PCの肥やしにしておくのは勿体ないので記事を書くことにした。

それにしてもはてなは久しい場所だ。

 

航空券はふるさと納税でGetしたPeachの往復チケットである。

なぜPeachにしたかというと去年香港にいったときのCAの服装が忘れられなかったからだ。

関西国際→新千歳。

関西は春の夜明けの中で、大勢の人間が花粉症に苦しむ季節となっていたが、新千歳に降り立つとまだまだ春には程遠い空気だった。

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特徴的だったのは、空気の匂いで、日本本土とは違う、畜産が盛んな国特有の香気があった。

建物は日本のそれなのに、雰囲気が外国なのだ。面白いと思った。

なるほどここはアイヌの土地であり、そして日本人の植民地だ。

 

一日目は待望のスープカレーを食したが、これはそこまでありがたがるものではなかった。

入った店が良くなかったのかもしれない。

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夜についたので、札幌駅そばのホテルですぐに就寝した。

 

2日目。

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北海道大学に侵入した。

 

恐ろしく建物密度の低いキャンパスで、夏場は恐らく古典的で情緒的なキャンパスライフを謳歌できる環境なのだろうが、冬は唯々寒空の下で風と雪が舞う荒野であった。

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名物のクラーク象。

 

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降りはじめた雪を回避するために避難した建物が博物館だった。

この博物館は良かった。大学の研究室や実験室が併設されているので、博物館自体が活きている。色んな展示物が揃っている。

ロシア文化の資料、様々な動物の骸骨、標本、動植物、鉱石…

魔女の居城のような危うさがある。楽しい。

 

帰りは大学の学食でラーメンを食べた。

ふつうのCOOPの学食。

 

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大学から出ると雪が酷くなった。

こうなると外から出たくなくなる。

北海道は住みやすいのか住みにくいのか、よくわからない。

 

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四島返還。

領土問題は日本本州では極めて希薄な扱いのため、この幕を発見したとき、たしかに本州と異なる島にやってきたのだなと気持ちを新たにした。

この島はロシアとの文明の衝突点なのだ。

 

夜はすすきのでバーに入った。

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ラーメンとかジンギスカンをどこで食べたらいいかわからないと伝えると、メモ紙に数十店以上を書き綴ってくれて、あと10回は札幌を訪問できる程度のストックを手に入れた。サービス精神旺盛。

なぜか客が自分一人の状況でどんどんバーテンダーが入ってきて謎だった。

 

3日目。

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小樽に行った。意外と札幌から近い。

ここは枯れた街で、住む人々はかつての遺産で飯を食っている印象があった。

なによりも悲しいのは、建物の雰囲気と、そこに住んでいる人間の気質がマッチしない。

哈爾浜はロシア様式の建物に中国人が住んでいる町らしいが、恐らくそこも似たような状況だと思う。

正直あまり好きな街ではなかった。

どこで食事をするにも高いし、土産屋が多すぎる。

 

ただ文芸博物館?のようなところは良かった。

というのも小林多喜二の生原稿が読むことができた。

圧倒的プロレタリアート思想に触れ、これからも断固として資本主義社会と労働と圧政に対峙していく意思を新たにすることができた。

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夜は適当な居酒屋で泥酔して終わった。

帰りに雪でコーティングされた坂の上でこけて、ケツを強打して痛かった。ホテルは駅前のドーミーインに泊まったが、なかなか立派な大浴場があって良かった。

 

4日目。

札幌に帰り、六花亭のバターサンドを購入して帰った。

久々に六花亭の本物を食べると、セブンイレブンで売られている例のジェネリックは偽物の満足しか提供できないことを理解し、北海道に来てよかったと思った。

 

京都に帰宅後、近所のイオンで買い物をしていると六花亭のバターサンドが当たり前のように売られていた。