True Tearsに学ぶシュールレアリスム
『校庭から見た階段の前に、私は、その絵によって隠されている風景の部分と正確に同じものを再現した一枚の絵画を配した。かくして、絵の中の二人は、背後に階段に座る二人を隠すことになった。絵を見る者にとって、それは、絵の中の二人であると同時に、絵の向こうの現実の風景でもある。二つの異なった空間に同時的に存在することは既視体験(デジャ・ヴュ)を感じる場合と同じく、過去と現在を同時に生きるようなものである』
というわけでマグリット展@京都に行ってきた。
今春の東京展と合わせて二度目の来場。
空いてるタイミングで行きたかったので、開催期間の3/4地点を見計らって出かけた結果、とてもじゃないけど立ち止まって絵を楽しむことのできない人だかりを目の当たりにして、残念な気持ちになった。
開催直後の東京展のほうがずっと余裕があったと記憶している。
会場のキャパシティの問題かなあ。
会場の規模の違いか、東京展のほうが展示数が少しだけ多かった(無くなった作品はあっても、新しく追加された作品は無かった)。
あと、京都展のほうは会場の建物がいまいちで、例えば展示スペースが空間的に狭いので、遠くから絵を楽しんだりすることが無理な仕様になっていた。
それと東京展のほうは、やたら天井が高かった覚えがある。天井が高いと、なんかうれしい気持ちになりませんか。
というわけで東京展のほうに行けた人はラッキーですよ。
となりで開催してたルーブル美術館展は入場1時間待ちの制限がかかっていた。
まあ京都展をdisりまくったけどマグリットの絵は何度観ても楽しいし幸せな気分になれる、ので行って良かった。
マグリットの絵の素晴らしいところは創作意欲が湧くところですね。絵はこんな風に描いてもよかったのか!という気持ちになれる。筒井康隆の小説を初めて読んだ時の気持ちに似ている。