城端むぎや祭_PA宿泊オフ会_2017

今年もやってきてしまった。 truetearsファンならだれもが知る城端むぎや祭である。 毎回一人でビールを飲んで、雨に打たれながら踊りを眺めて帰るだけなので、今回はオフ会に参加してみた。 城端駅下車後、まずは集合場所の駐車場に向かった。 初めて生で見…

赤い世界

今年は10月革命によって世界初の社会主義国家が誕生してから100周年らしい。 ソ連の礎が築かれた年である。 ところで、日本では上坂すみれという優秀なソ連エヴァンジェリストが活躍しているというのに、上坂すみれ本人のソ連性が市井で語られることは殆ど無…

serial experiments lainの90年代

lainの5話を観ていると、そういえば90年代にはこういうオカルティックな演出がテレビで流行ったな、と懐かしい気持ちになる。思えば、90年代の後半には新興宗教やらノストラダムスやら心霊現象のブームやらがあって世間はそれに沸いていた。 lainの5話にはあ…

serial experiments lainはわからないのに

わからないのに面白いのが困る。さらに、自分の周囲での評価が良いので困る。 これは誘い笑いに近い感情ではないか?周りが笑っていたら、なんだかよくわからないが自分もつられて笑ってしまうことがあるように。 ある作品に対する、自分にとっての評価をう…

魑魅魍魎のインド

帰国直後、原因不明の高熱と下痢と吐き気に襲われ、肉体的にも精神的にも完全に死んでいたけどようやく復活の兆しが見え始めたのでブログを書くことにした。 訪問都市: デリー→アーグラー→ワラナシ→デリー 日本人が良く行く道を素直に通った。 日程: 4/29…

「高い城の男(The man in the high castle)」

※原作のネタバレを含みます。 ちょっと前にtwitterでドラマ版が流行っていたので感化され、ハヤカワの新訳版小説を買って読んだ。 舞台は第二次世界大戦がナチスドイツー日本ーイタリア枢軸国連合の勝利で終結した数十年後の北アメリカ大陸。 原作の描写によ…

レキに学ぶ灰羽連盟

愛煙家で、若くて、声の低い女はアニメの世界においてはテキトーな人間であると私は固定観念を持っていて、これはひとえに苺ましまろというアニメで登場する女子短大生伊藤伸恵が、私の高校時代のオタクライフのシンボルであったことに由来します。 (余談だ…

灰羽と街と壁について

夏コミ予定本の表紙没絵追悼記念。 ちょっとネットで検索してみたら灰羽連盟という作品は死後の世界を描いていると推測されているらしい。なるほど、「街は壁に囲われている」「灰羽は壁に近づいてはならない」「壁は死である(レキ談)」「いずれ灰羽は壁を越…

岩倉玲音共和国その2

先日、大量の安倍吉俊の画集を読む機会に恵まれて、読み漁っていたら、安倍吉俊はlainの造形になかなか苦労していたらしいことが分かった。というのも、ある画集にlainのプロトタイプと想像できる少女が数ページに渡って、ズバババと書きなぐられていたから…

「模倣」

ふと思い立って、目に留まった作品の真似をしてみると、何気ないところに素晴らしい技巧が凝らされていたり、模倣しようにも再現できないほどうまく作りこまれている細部に気が付いたりする。 模倣はいけないことなのだろうか? その動機にリスペクトが含ま…

久々に灰羽連盟をみた

serial experiments lainより圧倒的に作画が足りていない感じがしたのが悲しかった。 主要人物が軒並み羽と輪っかをつけているということで、基督教的な訓示を含んだ物語と思いきや、肝心の羽と輪っかを付けている連中は労働に勤しんでいるし、しかも無賃労…

響け! ユーフォニアムは本当によかった

以下ユーフォのネタバレになります。 2期10話、本心を頑なに胸の奥に仕舞ったまま吹奏楽部を去ろうとするあすか先輩を引き留める久美子が、大泣きしながら心の内をさらけ出す場面が本当にすばらしくて、齢三十歳間近の私の心が久々に、アニメで高鳴った。 作…

「観念」

供養を兼ねて表紙没絵をuploadします。 先日、twitterをぼーっとみていたらAmazonGoのニュースが流れてきて、衝撃を受けた。 なんで衝撃を受けたかというと、その話の前に枕としてパナソニックが開発した自動レジシステムの話題があって、これは要するにレジ…

コミケ(C91)_serial experiments lain合同本_サークル参加告知

C twitterではさんざん告知したけどブログでも改めてお知らせします。 C91金曜日(12/30)東地区Q41aに私のサークルが出店します。 サークル名:東西珈琲部 新刊:WELCOME/TO/WIRED! - serial experiments lain合同感想本 執筆者6名、64P なかなか読み応えのあ…

不出来なデューク

ブログを更新していないな、と思ったので義務感に駆られてブログを書きにきました。 ※以下lainの話題ではないです。 文化は迫害されるうちが花、なのかもしれないなと思った。オタクが迫害されていた2000年台前半には既に心身ともにオタクとなっていた高校生…

2016年むぎや祭り

二年ぶりに城端へ行ってきた。 前回と比べて減ってしまった街中のtruetearsのポスターのことを考えると、今このアニメは黄昏時にあるのだろうな。 今年もひっそりとtruetearsの居場所があって、ありがたいことだと感じた。 今回は金沢駅→南砺市井波を走るバ…

岩倉玲音共和国

昔のアニメの寂しいところは、そのアニメの聖地が存在しないところだったり、遠い場所の人同士が気軽につながることのできるネットサービスが存在しなかったことでアニメの話題をみんなで幸福に共有できなかった点です。たぶんserial experiments lainという…

御冷ミャハの言葉と伊藤計劃氏

伊藤計劃という人の小説は、伊藤計劃本人の病とあまりにも直接的に絡み合っているので、彼の病を切り離して彼の作品を考えることはできないと思う。御冷ミャハの言葉は病床から抜け出すことなく息を引き取った伊藤計劃氏の言葉を代弁し、ハーモニーで描かれ…

serial experiments lainはわからないんだけど

lain全話の中で最も印象に残っている話は、玲音の姉である岩倉美香が恐慌の末に自我が崩壊してしまう第5話だ。これはlainの世界観がいわば爆発した回で、エヴァでいうところの第壱話に相当すると思う。自衛隊が使徒相手にN2爆弾(その描写から、この爆弾は原…

serial experiments lainはよくわからない

serial experiments lainというアニメは、実のところさっぱりよくわからない。 wikipediaやtwitterのアニメオタクな人々の評論を読むとなんとなく作品のストーリーやテーマは理解できるんだけど、それが実質的な作品の理解には繋がらなくて、頭の中でモヤモ…

「悪霊」

先日ネットで再放送されていた「ひぐらしのなく頃に」を一気通貫で視聴して、久々にひぐらし熱が湧き上がったので記念に記事を書きます。 最も演技が素晴らしかったのはやはり園崎詩音演じる雪野五月だった。とくに拷問を受けるときの詩音の苦悶は恐ろしいほ…

今川焼き安藤愛子に学ぶブレザー

グレースケール 安藤愛子(以下愛ちゃん)のことは予選敗退した女としか認識していなくてあんまり思い入れが無かったため、本投稿を行うにあたりtruetearsを見返したところ、愛ちゃんと三代吉の関係に修復不可能な亀裂が走った重要シーンと同じ回に湯浅比呂美…

カナンに学ぶtiny breasts

CANAANは2クールで放送して欲しかったな、と今になって思う。というのもこの作品にはポテンシャルがあったのだと感じたからだ。奈須きのこ氏のDDDを思わせる奇怪な世界観と能力をもった登場人物、広大な大陸を舞台にした物語、武内崇を原案に起用したキャ…

石動乃絵 in Thailand(2)

バンコク二日目。 丁子の匂いは居変わらず部屋に張り付いたままだった。取り敢えず荷物を詰め込んで、カウンターに行ってチェックアウトをしようとしたらやたらと時間がかかった(だいたい10分ぐらい。)このとき受付のにーちゃんがどこかに電話していたので、…

石動乃絵 in Thailand

ゴールデンウィーク中に石動乃絵はタイ王国へ行ってきたのでレポするね!(初日) ・香港空港経由、8時間かけてバンコクへ。香港空港に到着すると、霧の向こうに皆同じ高さ同じ格好の高層ビルが整然と並んでいて、計画経済っぽいな~さすが中国と感心する。そ…

WatchMeをインストールされたハーモニーおじさんの健康的な肉体

※以下ハーモニーのネタバレがあります 生命第一主義の社会に反発するため自らの命との決別を試みた御冷ミャハと霧慧トァンの二人の少女の人生は、生死の境界からの帰還後それぞれ全く異なる方向へ大きく舵を切ることとなる。御冷ミャハはWatchMeを用いて世界…

石動乃絵に学ぶグリザイユ画法その3ぐらい

こっちはグレースケール 「乃絵は天使」という主張は僕は好きではない。 石動乃絵の素晴らしい点は「自分に肯定的」「人を嫌ったりする感情が希薄」「他人の視線を全く気にしない」所で、これは他者に長年抑圧されてきたせいで自分自身に全く素直になれず、…

湯浅比呂美に学ぶグリザイユ画法

こっちはグレースケール 僕は湯浅比呂美を憎んでいるのだけれど、バスケをしている比呂美だけは本当に好きなんだ… かわいらしいヒヨコを模って作ったスイートポテトの生地をオーブンで加熱してみたらみるも無残なヒヨコの焼死体が出来上がってしまい笑いを誘…

CANAANというアニメについて

truetearsは幸いなことに放映終了後も脚光を浴び続け、PAワークスの代表作品の一角に成り上がったがCANAANというアニメはすっかりアニメ史の奥深くに埋もれてしまい表舞台に姿を現すことは無いように思う。今なら冷静に振り返れるだろうか? CANAANはよくわ…

石動乃絵に学ぶ夕暮れの風景

true tearsの季節が終わる。 収集癖は一種の強迫観念というか病気のようなものだと僕が強く思ったのは漫画や小説に付いている帯を片っ端からゴミ箱に捨てるようになったときだ。人間の習慣はある種の下方硬直性を持っていて、途中からその習慣が無意味なもの…